CVVCのUTAU音源を作ろう!⑦~完成度を上げる~
どうも、あきです。
ここでは、音源はできたけどアイコンとか説明欄とかってどうするの? 利用規約ってのがあるのは知ってるけどどうしたらいいのかわからない……そんな方のための解説をしていこうと思います。
なお、ここでは配布しても問題ないくらいの完成度まで仕上げるつもりで解説していきます。自分のやりたいところを読むだけでも構いません。
~⑦の目次~
1.そもそも何をするのか
2.〈原音のプロパティ〉を設定しよう
3.その他の情報を加えよう
4.さいごに
1.そもそも何をするのか
まず、UTAUを起動させて『プロジェクト』→『プロジェクトのプロパティ』であなたのCVVC音源を選んでください。すると左上に音源名が出ると思います。

上の画像では「試作機11号_cvvc」と書かれているのが見えると思います。この音源名の上の四角をクリックしてください。

上の画像のように、〈原音のプロパティ〉の画面が表示されたと思います。何も設定していないので、No image、No fileとなっていますね。ここの画面を設定していく(アイコン用の画像、サンプル音声、『character.txt』、『readme.txt』を作成する)のが今からやることになってきます。
また、配布された音源をダウンロードしたことがある方はご存じかもしれませんが、立ち絵、設定資料、利用規約といった情報もありますね。それらも解説していきます。
まとめるとこんな感じ↓
○アイコン用の画像の作成
○サンプル音声の作成
○『character.txt』の作成
○『readme.txt』の作成
●立ち絵、設定資料の作成
●利用規約の作成
(○が〈原音のプロパティ〉の画面に関するもの。●が音源に付属するファイルに関するもの)
これらが完成すると、音源フォルダの中がこのような感じになります。

(※サンプル音声を作っていない場合の画面です)
では早速作っていきましょう。
2.〈原音のプロパティ〉を設定しよう
○アイコン用の画像の作成
アイコンの画像は、100pixel×100pixelの正方形の画像で、拡張子は.bmp、.jpegのいずれかの形式で作成してください。基本立ち絵にする予定の絵の顔をアイコン画像にする人が多いです。できたらその画像を音源のフォルダの中に入れてください。
○サンプル音声の作成
サンプル音声は作る人も作らない人もいます(僕は作っていません)。作成したい方は音源を歌わせた音声、音源を喋らせた音声といった音声ファイル(短めの方がベスト)を.wavで用意してください。できたらその音声を音源のフォルダの中に入れてください。
○『character.txt』の作成
これはメモ帳で作ります。新規作成したメモ帳に以下の文言をコピペしてください。
name=
image=
sample=
author=
web=
name=の続きに音源名を、image=の続きに先程作ったアイコン用画像の名前を、sample=の続きに先程作ったサンプル音声の名前を、author=の続きに音源制作者の名前を記入してください(web=の場所には音源配布する予定のサイトのホームページリンクを記載する方が多いです)。
nameとimageは必須で、他は書かなくても大丈夫です。その場合は空欄にしておいてください。

できたらファイルの名前を『character.txt』にし、エンコードはANSIで、音源のフォルダの中に入れてください。
○『readme.txt』の作成
これもメモ帳で作ります。書くことは自由です。音源のプロフィールや設定を書く人が多いです。また、後ほど説明しますが利用規約をここに書く人もいます。本当に自由です。
「試作機11号」の場合はこんな感じ↓

筆者はがっつり書いているのでもう少し軽量化させても問題ないです。↑の画像の内容を参考に作っていただいても構いませんし、他の配布されている音源のreadmeを参考にするのも良いと思います。
ただ、キャラクターの設定は、
- 名前
- 性別
- 年齢
- 誕生日
- 身長(できれば体重も)
- 一人称/二人称
- 好きなもの/嫌いなもの
があると、全UTAUユーザーが歓喜します。
マジです。これだけで救われる命すらあります。配布予定の方は特に、できるだけ書いておきましょう。
書き終わったらファイルの名前を『readme.txt』にし、エンコードはANSIで、音源のフォルダの中に入れてください。
できましたか? そしたらUTAUを起動させてみてください。『プロジェクト』→『プロジェクトのプロパティ』であなたのCVVC音源を選んでから、左上の四角をクリック。すると下のような画面になると思います。

どうですか? アイコンやreadmeに書いた文は表示されていますか? もし表示されていなければ、ファイルの場所が間違っているか、拡張子が間違っているか、テキストファイルの文字コードがANSIじゃない場合があります。確認しましょう。
※それでもreadmeの部分が表示されないという現象を確認しています。その場合は、配布されている音源のreadme.txtをコピペしてきて中身を書き直すと表示されることがあるそうです。やってみましょう。
これで表面上は完成したと言えるでしょう。次項でその他の部分を整えていきます。
3.その他の情報を加えよう
●立ち絵、設定資料の作成
これは自力で作るもよし、外注するもよしです。できたら音源のフォルダ内に新しくフォルダを作ってその中に入れましょう。
●利用規約の作成
利用規約の書き方は千差万別、制作者の数だけあります。一例として筆者の書いた利用規約を載せておきます↓
なお、この利用規約が絶対というわけではありません。他の配布されている音源の利用規約を参考にしても構いません。あくまで一例として、目を通してみてください。
UTAUにおける利用規約は、製作者からの意思表示のようなものになります。もし法的な観点から考えた利用規約が書きたければ、民法を見たり、法人のホームページにある利用規約を参考にして作ると良いでしょう。
とはいえ、書かなければいけない必須な文言がなんなのか知りたい! そんな方もいるかと思われます。筆者個人の意見にはなりますが、これは書いておいた方がいいと(勝手に)思っている項目だけ挙げていこうと思います。
---権利者表記について
(例)「本音源の権利、及びキャラクターの権利は「かしの あき」にあります。」
音源の権利、及びキャラクターの権利が誰になるかの表記です。音源の中の人や音源の管理者、キャラクターの制作者が違う場合は、その旨を明記しておきましょう。また、権利者に連絡する手段も明記しておくと親切です。
---二次創作について
(例)「同人利用は可です。ただし、必ず本音源の名称を記載してください。」
音源及びキャラクターの同人利用が可か不可かという表記です。可能な場合は営利目的での使用が可か不可かも記載しておきましょう。事前承諾が必須な事柄もここで書いておくと親切です。
---禁止事項について
(例)「以下に当てはまる本音源及びキャラクターの使用は禁止×します。」
音源及びキャラクター使用の場合の禁止事項に関する表記です。利用規約に反することはもちろん、他者の権利を侵害すること、法に触れることは禁止する旨は最低限書くと良いです。AI学習や、R-18、PG-15のような使用の仕方を禁ずる場合も書いておきましょう。
---再配布について
音源の再配布に関する表記です。基本的に禁止する方が多いですが、制作者が死亡した場合のみ再配布を許可する方もいます。筆者は例外なく禁止にしています。
---免責事項について
(例)「本音源及びキャラクターの使用によって発生した如何なる問題にも、制作者は一切の責任を負いません。」
音源及びキャラクター使用の際に起きた問題に対する責任に関する表記です。これがないと問題以前に責任問題が問われることになるので、記載しておきましょう。
利用規約できた! でもこれ、どこに表記すればいいの? はい、実は表記の仕方も人それぞれなんです。音源を配布するサイトに掲載する方もいれば、音源ファイル内のreadmeに掲示する方、音源ファイル内にreadmeとは別のテキストファイルで付属させる方……本当に様々です。あなたのやりやすい方法で利用規約を表記しましょう。
以上、その他に加える情報に関する解説でした。
4.さいごに
みなさん、ここまで大変お疲れさまでした。ここまでくれば、あとはzipファイルにして配布するだけ、それぐらいの完成度まで持ってこれたはずです。ここからは自分の手元で愛でるもよし、配布するもよし、音源についてまとめたサイトを作るもよし。すべてはあなた次第です。あなたのお手元に素敵なCVVC音源ができた、それだけで筆者である僕としては感無量でございます。ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。みなさんが幸多きUTAU活動を満喫できますことを祈っております。
それでは皆様、良い創作ライフをお送りください。
かしの あき
CVVCのUTAU音源を作ろう!⑥~歌わせてみる~
どうも、あきです。
それでは! 音源を! 歌わせてみよう! おー!!!
~⑥の目次~
1.『autoCVVC』を準備しよう
2.歌わせてみよう!
1.『autoCVVC』を準備しよう
さて、まずはUTAUを開きます。『autoCVVC』をzipファイルのまま、UTAUにクリック&ドラッグしてください。その際制作者デルタ様への感謝の念を忘れないようにしましょう。そしたら『OK』を押して、準備は終了です。
2.歌わせてみよう!
歌わせたい曲のustは、できるだけすっぴん(無調声、単独音)のものを推奨します。連続音のustの場合はいったん単独音の楽譜に設定してから次に移ってください(その場合の操作方法はここでは説明しません。ご容赦ください)。
決まらない方はコチラ↓。『朧月夜』の出だしだけです。ご自由にお使いください。
ustは用意できましたか? それではustを開きましょう。曲の楽譜がUTAU上で表示されると思います。左上の『プロジェクト』→『プロジェクトのプロパティ』を押します。

上の画像、赤い丸のところを押してください。voiceフォルダの中に入っている音源が並んでいると思います。その中から今回作ったCVVC音源を選択し、『OK』を押します。
これで音源が選択できました。次に『編集』→『全て選択』を押します。楽譜上の音素が全て選択できたら、『ツール』→『プラグイン』→『autoCVVC』を押します。

上の画像のようにチェックを入れてください。語尾音源は好みです。チェックを入れたら『実行』を押します。
※〈もう一度起動してください〉と出ることがあります。その際は『autoCVVC』を閉じて、再度開いてください。
※語尾音源にチェックを入れた場合、歌わせた際にリズムがずれるという現象を確認しています。その場合は楽譜を元に戻してから、再度『autoCVVC』を起動、チェックを外して再度実行してみてください。

↑こんな感じの画面になってたらOK。それでは、再生ボタンをクリック!
※この時、音が鳴らない原因として、音素を選択できていない、音源のフォルダの位置がおかしい、多音階の場合はprefix.mapを設定していないことが挙げられます。確認しましょう。
…………いかがでしたか? あなたの音源は歌いましたか? ここまで長かったですね。ついてきてくださってありがとうございます。これにてCVVC音源の制作は終了になります。お疲れさまでした!
と、音源制作自体はこれで終わりです。しかし! 僕の私の音源も配布されている音源みたいにアイコンつけたり説明欄書いたりしたい! そんな方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください。次回、完成度を上げるご説明をさせていただきます。よろしゅう。
続き→CVVCのUTAU音源を作ろう!⑦~完成度を上げる~ - たんぽぽの備忘録
CVVCのUTAU音源を作ろう!⑤~周波数表ファイルの作成~
どうも、あきです。
原音設定、お疲れさまでした。休憩はしましたか? 水分はとりましたか? それでは、周波数表ファイルの作成に移りたいと思います。
~⑤の目次~
1.周波数表ファイルとは
2.周波数表ファイルを作ろう
1.周波数表ファイルとは
周波数表ファイルってそもそも何? と思われた方も多いでしょう。周波数表ファイルとは、原音の音程を記録しているファイルです。
UTAU音源は、録音した音源(=原音)をUTAUに読み込ませることで歌わせるわけですが、その過程で、歌わせる音程に合わせて原音の音程を変換、出力しなければなりません。この動作で必要となってくるのが、原音はこの音だよーと教えてくれるファイル、それが周波数表ファイルということです。
まぁ要はUTAU音源を歌わせるときに周波数表ファイルがあるとスムーズに歌わせられるという話です。配布されている音源のフォルダの中に.frqというファイルがあると思います。これが周波数表ファイルです。特別な事情がない限り配布されている音源には確実に入っています。これを今から作っていこうと思います。
※周波数表ファイルを作る際、原音それぞれに対して周波数表ファイルが作られるのでかなり時間がかかります。時間があるときにやりましょう。
2.周波数表ファイルを作ろう
まず原音の入ったフォルダを、音源名を記入したフォルダの中に入れます(後々画面を見やすくするためです)。その後に、音源名のフォルダを、UTAUのフォルダの中にあるvoiceフォルダの中に入れましょう。
utau
∟voice
∟「音源名」
∟(原音の入ったフォルダ)
多音階の方はこう↓
utau
∟voice
∟「音源名」
∟(音階ごとの原音が入ったフォルダ①)
∟(音階ごとの原音が入ったフォルダ②)
・
・
・
できたら、UTAUを起動します。左上の『ツール』→『原音の設定』を押します。〈原音設定〉という画面が出てくると思うので、その左上の『ファイル』→『別の音源を開く』を押して、voiceフォルダ内に入れたあなたの音源を選択、『開く』を押してください。すると以下のような画面になったと思います。

上の画像を見てください。『周波数表の編集』と『周波数表を初期化』の間に赤い矢印があると思います。ここをダブルクリックしてください。

〈周波数表の一括作成〉という画面が出てきたと思います。赤い字をよく読んでおいてください。読み終わったら、特に理由がない限り、『上書きで全て再作成』にチェックが入っていることを確認して、『実行する』を押してください。これで周波数表ファイルが作成されていくので、コーヒーでも飲みながら待ちましょう。
終わりましたか? では『OK』を押して、一旦UTAUを閉じます。そしてもう一度開きます。左上の『ツール』→『原音の設定』を押し、〈原音設定〉という画面が出てくるので、その左上の『ファイル』→『別の音源を開く』を押して、voiceフォルダ内のあなたの音源を選択、『開く』を押してください。

赤い矢印のところ、『frq』という欄に〇がついていれば、周波数表ファイルがあるということです。
以上で周波数ファイルの作成を終わります。お疲れさまでした。
ここまでくればもう大丈夫! 次回、早速歌わせてみましょう。よろしゅう。
続き→CVVCのUTAU音源を作ろう!⑥~歌わせてみる~ - たんぽぽの備忘録
CVVCのUTAU音源を作ろう!④~原音設定(2)後編~
どうも、あきです。
この時を待っていた人も多いのではないでしょうか(え? いない?)。VC音素の原音設定、早速行っていこうと思います! どうぞ力を抜いて取り組んでいってください。
~④(2)後編の目次~
1.VC音素の原音設定をしよう
2.子音単体の原音設定?
3.その他の音素の原音設定は……
1.VC音素の原音設定をしよう
もう一度、子音の種類を確認しておきましょう。

(『あき式CVVCリスト』に付属しているoto.iniには「ty」「dh」のVC音素がなく、「v」のVC音素があります。ご注意を。)
ではVC音素(「a s」「e t」等)の原音設定をしていきます。種類は二種類です。二種類? 楽勝では? はい、確かにCV音素と比べれば種類が少なくやりやすそうです。しかし、このVC音素の原音設定こそが、CVVC音源の制作において難しいと言われる所以です。ここの設定を雑にやってしまうと、歌わせた時に滑らかに歌ってくれない、変な音が鳴る、リズムがずれるといった原因になります。その判定はかなりシビア。筆者も散々苦労しました……が。
脅すようなことを言って申し訳ありません。VC音素は腰を据えて取り組むに越したことはないですし、集中力も必要です。しかしそれでも、二種類、二種類しかない。ポイントを押さえながら取り組めば何も難しいことはありません。それもCV音素の原音設定をしたあなたなら、スペクトルの見方も音の聴き取りも、この記事を見る前と比べれば断然成長しています。大丈夫、しっかりサポートするのでついてきてください。
まずは二種類の分かれ方を説明します。
①k, ky, t, ty, ch, ts, g, gy, d, dh, b, by, p, py以外(s, sh, n, ny, h, hy, m, my, r, ry, y, w, z, j)(上の表にはないが、「v」はココ)
②k, ky, t, ty, ch, ts, g, gy, d, dh, b, by, p, py(「q」はココ)
繰り返すようですが、人によって発音の仕方が違うので、この分け方が絶対というわけではありません。今回も以下にそれぞれのスペクトルと設定の仕方を挙げますので、見比べて判断してください。
※『F8』を押すと左ブランクから右ブランクの範囲の音声が聞けます。しっかり耳で聞きながら各パラメータを設定していきましょう。
① ②以外(s, sh, n, ny, h, hy, m, my, r, ry, y, w, z, j)

- 左ブランク:触らない
- オーバーラップ:(数値は71)
- 先行発声:前の音の終わり(数値は214)
- 子音部:先行発声~右ブランクの1/2
- 右ブランク:母音の前(※母音が鳴らないところ)

ここのポイントは右ブランクです。間違えて母音を入れてしまわないように、しっかりと耳で聴き分けましょう。
②k, ky, t, ty, ch, ts, g, gy, d, dh, b, by, p, py

- 左ブランク:触らない
- オーバーラップ:(71)
- 先行発声:前の音の終わり(214)
- 子音部:先行発声~右ブランクの1/2(※必ず無音部分に置く)
- 右ブランク:無音部分
他のVC音素では子音を残すのですが、②の子音は歌わせた時に子音が二回鳴ってしまうのを防ぐため、子音を切り落とします。
※子音を残す設定を推奨する人もいるそうです。子音だけを発音する無声音化させたい場合には、子音を残した音素は便利です。「あき式CVVCリスト」に付属しているoto.iniでは、子音を切り落とす「a t」等と子音を残す「a t'」等といった具合に作り分けています。
---子音を残す場合の原音設定↓

- 左ブランク:触らない
- オーバーラップ:(数値は71)
- 先行発声:子音の始まり(数値は214)
- 子音部:先行発声~右ブランクの1/2
- 右ブランク:子音と母音の間
VC音素の原音設定は以上です。
2.子音単体の原音設定?
CVVC音源では子音単体の音素を設定している方がいます(好みです。あった方が便利)。子音単体? 歌わせるときどう使うの?と疑問に思う人も多いでしょう。一言で言うと、無声音のときに使います。
無声音とは子音だけを発音する音のことを言います。「です」や「ます」の「す(s)」の部分がそれにあたりますね。その人の発音の仕方にもよりますが、「いつから」の「つ(ts)」の部分や、「ひとつ」の「ひ(hy)」の部分も無声音になっている方がいるでしょう。
本当は音声貼り付けて聞き比べてもらいたかったんですけど、記事に音声ファイルを貼るやり方がうまくできなくて諦めました……無声音、気になる人は検索するか実際に歌わせて確認してくれ~~~
子音単体の原音設定は極めて簡単です。

- 左ブランク:子音の始まり、もしくは前の音が終わるところ
- オーバーラップ:左ブランクと同じ(0でok)
- 先行発声:左ブランクと同じ(0でok)
- 子音部:先行発声~右ブランクの1/2
- 右ブランク:母音の前(※母音が鳴らないところ)
あくまで子音のみの音素なので、子音以外の音が入らないように注意してください。聴き取り必須です。
子音単体の原音設定は以上です。
3.その他の音素の原音設定は……
「あき式CVVCリスト」のoto.iniには、これまで説明した音素の他に、「・ あ」等、「a ・」等、「a R」等、「a 吸」等、「a 息」等があります。また、今回筆者が作成した「試作機11号」には、「吸1」「息1」等を付属しています。本当は該当するサイトの説明を読んでもらった方がいいかと思ったのですが、調べたところ人によって個人差がありまくってたので、僕流のやり方を載せておきます。
---「・ あ」等

- 左ブランク:無音部分
- オーバーラップ:左ブランク~先行発声の1/2
- 先行発声:母音の始まり
- 子音部:母音が安定したところ
- 右ブランク:音の終わりから見て音が安定したところ
---「a ・」等

- 左ブランク:触らない
- オーバーラップ:(71)
- 先行発声:前の音の終わり(214)
- 子音部:先行発声~右ブランクの1/2
- 右ブランク:無音部分(雑音が入っていたらそこを切り落とすように)
---「a R」等

- 左ブランク:触らない
- オーバーラップ:(71)
- 先行発声:音の終わり(214)
- 子音部:完全にスペクトルが消えるところ
- 右ブランク:無音部分
---「a 吸」等

- 左ブランク:触らない
- オーバーラップ:(71)
- 先行発声:音の終わり(214)
- 子音部:吸った後の、完全にスペクトルが消えるところ
- 右ブランク:無音部分
---「a 息」

- 左ブランク:触らない
- オーバーラップ:(71)
- 先行発声:音の終わり(214)
- 子音部:吐く音がある程度終わった辺り(300以上が好ましい)
- 右ブランク:無音部分
---「吸1」「息1」等

- 左ブランク:触らない
- オーバーラップ:(0)
- 先行発声:(0)
- 子音部:吸った後完全にスペクトルが消えるところ、もしくは吐いた後の音があらかた終わったところ
- 右ブランク:無音部分
以上です。
これで原音設定の説明を終わります。筆者が行った原音設定は二時間半で終了しました。みなさんの場合は一つずつ確認しながらの作業だったと思いますので、もう少しかかったかと思います。あくまで筆者のタイムは一例ですのでお気になさらず。
今あなたのお手元には最大の難関を乗り越えた音源が出来上がっていることでしょう。本当にお疲れさまでした。ひとまず深呼吸してください。お茶も飲みましょう。休息大事です。
さて、今すぐにでも歌わせてみたい! そのお気持ち、痛いほどよくわかるのですが、音源を歌わせるためにはもうひと手間必要になってきます。そう、周波数表ファイルの作成です。次回はそのやり方について解説していきます。よろしゅう。
続き→CVVCのUTAU音源を作ろう!⑤~周波数表ファイルの作成~ - たんぽぽの備忘録
CVVCのUTAU音源を作ろう!④~原音設定(2)前編~
どうも、あきです。
それではお待たせしました。早速原音設定に移りたいと思います。タイトルに前編とありますが、これはCV音素とVC音素の原音設定の解説をしていたら予想以上に長くなってしまったが故に、分割しているためです。休憩しながら読み進めていってください。
なお、CVVCの原音設定について説明している動画やサイトはすでに存在します。
(筆者が確認している動画、サイトはコチラ↓
CVVC講座配信/説明 - 山本プー@依頼受付中 (@yamamotopuu) - TwitCasting
)
また、原音設定する方法として、配布されているCVVC音源のoto.iniを『setParam』に読み込ませ、その画面を見ながらやるという方法もあります。
この記事でも原音設定の解説はしていきますが、あくまで一例、しかも筆者である僕があれこれ悩んで行きついた我流の方法です。やりにくい、うまくいかない方は、他の動画やサイト、CVVC音源のoto.iniを参考にした方がいいかもしれません。
以上を踏まえたうえで、OK! という方は次項に進んでください。
~④(2)前編の目次~
1.『setParam』の設定
2.『setParam』の画面説明
3.CV音素の原音設定をしよう
4.先頭用CV、母音の連続音の原音設定は?
~④(2)後編の目次~
1.VC音素の原音設定をしよう
2.子音単体の原音設定?
3.その他の音素の原音設定は……
1.『setParam』の設定
まずは『setParam』を使いやすくする設定を行っていこうと思います。『setParam』は起動していますか? oto.iniを読み込んだあとの画面左上を見てください。設定していきます。
---『表示』→スペクトル、パワー、F0を表示
スペクトルは必須。パワーはあった方が良いです。F0は使う人と使わない人がいます、好みです。
---『オプション』→『詳細設定』→〈スペクトルの色〉を『color2』に変更
この設定をするとスペクトルに色がついて見やすくなります。変更しておきましょう。
---『表示』→『横軸の拡大』→『波形拡大率の数値指定』→%の数値を変更
数値は好みです。僕はいつも「850」にしています。
---『オプション』→『マウス、キー操作の設定』→『マウスで先行発声を動かしたとき、』→『他パラメータも一緒に動かして相対的な位置を保つ。』
必須です。これがあると作業がサクサク進みます。
---『オプション』→『マウス、キー操作の設定』→『発声タイミング補正モード』
必須です。クリックするだけで先行発声(『先』と書かれている赤い線)の位置を動かすことができます。
---『オプション』→『発声タイミングチェックの設定』→〈最初に何回クリックを鳴らすか〉の数値を入力
数値は好みです。僕は「1」にしています。
---『ツール』→『パラメータ一覧の並び替え』→並び替えの順を設定する
好みですが、CVVCを初めて設定する方は『仮名順』にすると設定がやりやすいのではないかと思います。僕は『wavファイル名順』にしています。
設定できましたか? それでは次に進みましょう。
2.『setParam』の画面説明

上の画像、画面に五つの縦線があるのがわかると思います。左から、
・『左』←左ブランク
音の始まりを設定します。ここより左の音は鳴りません。
・『オ』←オーバーラップ
ひとつ前の音と重ねる範囲を設定します。前の音と再生する音を重ねることをクロスフェードと言います。
・『先』←先行発声
発声するタイミングを設定します。この位置がリズムに合わせて発声できるかどうかに関わってきます。
・『子』←子音部(固定範囲)
声を音符に合わせて伸ばす際に、伸ばさずに固定する範囲を設定します。固定範囲~右ブランクの範囲が伸ばされることになります。
・『右』←右ブランク
音の終わりを設定します。ここより右の音は鳴りません。
なんとなくしかわかんないんだけど……という方、大丈夫です。この後の解説を見よう見まねでやっていけば感覚でわかってきます。僕も最初はわからないなりに情報を集めながら試行錯誤を繰り返しつつ原音設定していました。誰もがみな初心者からスタートします。今のあなたの不安を解きほぐせるよう努めてまいりますので、どうぞ読み進めていってください。
それでは『setParam』の基本操作、ショートカットキーを確認しておきましょう↓
setParam - UTAU音源制作wiki - atwiki(アットウィキ)
確認しましたか? 準備OK!の方は次項に進んでください。
3.CV音素の原音設定をしよう
まず、子音の種類を確認しておきましょう。

(↑の子音は、『autoCVVC』が認識する子音を参考にしています。)
ひぇぇぇなんかいっぱいある……大丈夫です。すべてを覚える必要はありません。逐一表記しますので、それを見ながら、時にはこの表に戻りながら原音設定を行ってください。
次に、CV音素(「あ」「て」等)の原音設定は五種類に分かれます。といっても、難しく考える必要はありません。要所を掴むことができればサクッっとできる設定ですので、安心してください。
①母音(あ、い、う、え、お、ん)
②k, ky, t, ty, ch, ts, p, py(上の表にはないが、くぁ行もココ)
③g, gy, d, dh
④s, sh, hy, f, z, j
⑤上記以外(n, ny, h, m, my, y, r, ry, w, b, by)(むぁ行、ヴぁ行、鼻濁音のガ行もココ)
人によって発音の仕方が違うので、この分け方が絶対というわけではありません。以下にそれぞれのスペクトルと設定の仕方を挙げていきますので、見比べて判断してください。
なお、画像のスペクトラムは、筆者が今回作成した「試作機11号」のoto.iniを『setParam』に読み込ませた画面のものです。「試作機11号」の原音設定を見ながらやりたい方はこちら↓からダウンロードできるので、よければ参考にしてください。
※『F8』を押すと左ブランクから右ブランクの範囲の音声が聞けます。しっかり耳で聞きながら各パラメータを設定していきましょう。
①母音

- 左ブランク:音の始まりから見て音が安定したところ
- オーバーラップ:左ブランクと同じ(0でok)
- 先行発声:左ブランクと同じ(0でok)
- 子音部:触らない(80~100の辺りが良さげ)
- 右ブランク:音の終わりから見て音が安定したところ
②k, ky, t, ty, ch, ts, p, py

- 左ブランク:無音部分に置く
- オーバーラップ:左ブランクと同じ(0でok)
- 先行発声:子音と母音の間
- 子音部:母音が安定したところ
- 右ブランク:音の終わりから見て音が安定したところ
③g, gy, d, dh

- 左ブランク:無音部分、または前の音の母音の終わり
- オーバーラップ:左ブランク~先行発声の1/2
- 先行発声:子音と母音の間
- 子音部:母音が安定したところ
- 右ブランク:音の終わりから見て音が安定したところ
④s, sh, hy, f, z, j

- 左ブランク:前の音の母音が終わったところ
- オーバーラップ:左ブランク~先行発声の2/3
- 先行発声:子音と母音の間
- 子音部:母音が安定したところ
- 右ブランク:音の終わりから見て音が安定したところ
⑤上記以外(n, ny, h, m, my, y, r, ry, w, b, by)

- 左ブランク:前の音の母音が終わったところ
- オーバーラップ:左ブランク~先行発声の1/2
- 先行発声:子音と母音の間
- 子音部:母音が安定したところ
- 右ブランク:音の終わりから見て音が安定したところ
CV音素の原音設定は以上になります。
4.先頭用CV、母音の連続音の原音設定は?
先頭用CV(「- あ」「- て」等)の原音設定は単独音の原音設定と同じです。また、母音の連続音(「a あ」「u え」等)の原音設定は連続音の原音設定と同じです。
参考になるサイトはコチラ↓
CVVCならではの設定法があるわけではないので、解説は割愛させていただきます。
お疲れさまでした。次の後編でVC音素の原音設定を行っていきます。よろしゅう。
続き→CVVCのUTAU音源を作ろう!④~原音設定(2)後編~ - たんぽぽの備忘録
CVVCのUTAU音源を作ろう!④~原音設定(1-2)~
どうも、あきです。
ここでは、録音できたけどoto.iniがないよ! という方に向けて解説していきます。
~④1-2の目次~
1.プラグインを準備する
2.『setParam』を開く
1.プラグインを準備する
まずは事前にダウンロードした『setParam』を解凍します。その際制作者耳ロボP様への感謝の念を忘れないようにしましょう。
次にダウンロードしたプラグイン、『れんたんさん(rentansan)』と『エイリアス複製さん(AliasCopyRename)』を解凍します。もちろん制作者巽様への感謝の念を忘れないようにしましょう。そしたら『setParam』のフォルダ内にある『plugins』というファイルの中に、この二つのプラグインを入れてください。

上の画像のようになっていればOKです。
2.『setParam』を開く
『setParam』のフォルダ内にあるsetParam.exeを開きます。すると〈保存フォルダの選択〉と出るので、録音した音源が入っているフォルダを選択します。
〈原音パラメータファイル(oto.ini)を読み込みますか?〉と出るので、『パラメータを自動的に生成する』を押します。
次に〈パラメータの自動推定〉が出るので、『連続発声データ(setParamで自動推定)』を押してください。

上の画像のように〈連続発声用oto.ini生成〉が出てくるので、収録テンポの欄に収録した時のテンポを、発声開始位置に数値を入力してください。
(発声開始位置の数値がわからない人はコチラ↓のページを参考にしてください。
setParamを使って連続音音源を自動推定する方法 - 巽のブログ
)
入力できたら『収録テンポから各値を初期化』を押します。
その他の設定は収録した音源によって異なりますので、適宜行ってください。
できたら『パラメータ生成』を押します。

上の画面のようになっていると思います。
ここから、生成したパラメータが音源と合っているか確認します。
左上の『表示』→『スペクトルを表示』を押します。すると以下の画面になるはずです。

この時(「- あ」の場合)、『先』と書かれている赤色の線がスペクトル(黒い模様)の始めにあれば、パラメータの生成は成功です(大体でいいです)。
※大幅にずれている場合は、収録テンポの数値が間違っているか、発声開始位置の数値がずれているか、〈自動補正1〉の〈先行発声の移動可能範囲〉の値を小さくする必要がある場合があります。その場合は右上の×を押して、再度『setParam』を起動して、設定しなおしてください。
次のステップに移ります。『ツール』→『原音パラメータの自動推定』→『プラグイン』→『れんたんさん』を押してください。

〈変換モードを選択してください〉の欄で『CVVCに変換する』にチェックを入れてください。
ここで、先頭用CV(「- あ」「-て」等、フレーズの頭に置く音素)を作らない方は、〈CVVC用オプション〉の欄の『語頭エイリアスから「- 」を削除する』と『語頭エイリアス行を単独音パラメータに変換する』にチェックを入れてください。
先頭用CVを作ろうとしている方は〈CVVC用オプション〉の欄の『語頭エイリアス行を単独音パラメータに変換する』のみにチェックを入れてください。
入れ終わったら『実行』を押します。
そしたら次に、『ツール』→『原音パラメータの自動推定』→『プラグイン』→『エイリアス複製さん』を押します。

この画面が出たら、何も触らずに『実行』を押してください。
※この時、エイリアスと音源が合わないという現象を確認しています(エイリアスは「a k」だけど音源が「_あ吸か吐」で「a k」が切り出せないといった具合に)。2024.3.9時点で筆者が調べた限りでは、作成したい音素に対応する音源の行を複製、エイリアスを書き直し設定しなおす手動の方法しかわかりませんでした。有識者の方、いらっしゃいましたら筆者かしの あきまでご一報ください。
最後に、『Ctrl+S』を押してください。すると録音した音源の入ったフォルダの中にoto.iniが保存されます。
これで1-2は終了です。お疲れさまでした。
それではお待ちかねの原音設定に移りたいと思います。(2)の方で解説していきますので、どうぞよろしゅう。
続き→CVVCのUTAU音源を作ろう!④~原音設定(2)前編~ - たんぽぽの備忘録
CVVCのUTAU音源を作ろう!④~原音設定(1-1)~
どうも、あきです。
ここからは原音設定に関する記事が続くので、原音設定を外注する方はすっ飛ばしてもらってOKです。それでは原音設定をしていこうと思……の前に!
タイトルに1-1とありますが、これは『CVVCの原音設定に関する情報が書かれているoto.ini』をすでにお持ちかどうかで、原音設定の前に行う内容が変わるためです。
配布されている録音リストをダウンロードした方であれば、そのフォルダ内にoto.iniが同封されていることが多いです。その場合は1-1(この記事)をお読みください。ですが、入ってない、または独自で録音リストを作ったためにoto.iniがない、そんな方に向けた説明を、1-2の方で行っております。該当する方はこちら↓をお読みください。
CVVCのUTAU音源を作ろう!④~原音設定(1-2)~ - たんぽぽの備忘録
※oto.iniが入っていなくても、oto.iniの作り方をreadmeで説明している方もいます。その場合はそちらの説明に従ってoto.iniを作成してください。
~④1-1の目次~
1.oto.iniの準備
2.『setParam』を開く
1.oto.iniの準備
まずはoto.iniを準備します。
録音リストの入ったフォルダに入っているoto.iniを、録音した音源を入れているフォルダの中に、コピペしてください。

以上です。次に『setParam』を開きます。
2.『setParam』を開く
『setParam』を解凍します。その際制作者耳ロボP様への感謝の念を忘れないようにしましょう。そしたらsetParam.exeを開きます。すると〈保存フォルダの選択〉と出るので、録音した音源及びoto.iniが入っているフォルダを選択します。
〈原音パラメータファイル(oto.ini)を読み込みますか?〉と出るので、『読み込む』を選択します。
〈原音パラメータの選択〉が出るので、『開く』を押します。

上の画像のようになっていれば1-1は終了です。お疲れさまでした。
それではお待ちかねの原音設定に移りたいと思います。(2)の方で解説していきますので、どうぞよろしゅう。
続き→CVVCのUTAU音源を作ろう!④~原音設定(2)前編~ - たんぽぽの備忘録